許してもらえるのは神さましかいないという思いで教会に……! | 北本福音キリスト教会      
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許してもらえるのは神さましかいないという思いで教会に……!|松沢 順子 姉

 私が具体的に神さまに出会ったのは、大学四年の夏休み、ヨーロッパに演奏旅行に行った帰りの飛行機の中で、クリスチャンの先輩のお証しを聞き、祈ってもらったところから始まります。彼女は誰かに伝道したいと願っておられ、ちょうど席が隣になった私に伝道されました。 私は何かと思い煩いやすい性格だったので、旅行の楽しさを忘れ、神さまのお話に吸い込まれるように聞き入り、賛美歌を教えてもらい、ささやかながら涙をもってお祈りをして、小さな聖書をいただきました。そして家の近くの教会を紹介していただきましたが、さて、日本に帰ってきてみると、一時の感情にながされていたような気にもなり、一度義理で行ったきりそのままにしておりました。

 それから四年後、ある友達と大げんかをして、また、好きな人がいてもうまくいかなかったり、仕事先やアンサンブルの中で挨拶するのも恐くなるような、精神的に混乱してしまうときがありました。朝起きるのも辛くなって動けなくなったときに、教会を思い出しました。 ひどい自己嫌悪の中で、「わかってもらえ、許してもらえるのは神さましかいない」という思いで、突然教会に行きました。礼拝のメッセージの中で、前の晩神さまにすがるようにして祈っていたことと共通するようなことばが語られ、「ああ!神さまは聞いてくださっている」と確信しました。訳もわからないのに、次の祈祷会にも参加し、そして聖書の学びを始めました。

 けれど、自分の罪を牧師先生の前で告白して祈るということがなかなかできなくて苦しみました。 アンサンブルの合宿の前に、私にはどうしても救いが必要ですという思いで、「まわりが見えなくて、いろいろな人を傷つけてきました。神さまごめんなさい。この罪をイエス様の十字架で贖ってくださったことを信じます。許してください。そしてまわりが見えるようにしてください。」とやっとのことでお祈りしました。

 『この方を受け入れた人々、すなわち、その名を信じた人々には、神の子どもとされる特権をお与えになった。この人々は、血によってではなく、肉の欲求や人の意欲によってでもなく、ただ、神によって生まれたのである。』(ヨハネの福音書1:12~13) 牧師先生が、このみことばを開いてくださり、涙をもって祈り、よくわからないながらも信じて帰りました。するといつも通っている商店街がキラキラと輝いて、いつもと違う風景のように見えました。「まわりが見えるようにしてください」と祈ったその答えが、その時与えられたように思えました。

 そのことを牧師先生にお話しすると「洗礼を受けませんか!」と言われましたが、何か取り返しがつかないところへ行くような気がして不安になり、少し考えてお断りに行ったりしましたが、その頃、仕事のことでも精神的に不安定になっており、他に頼るものがなくなってしまったように感じ、結局観念したという感じで受洗し、ゼロからスタートする気持ちになりました。

 バイオリンを専門にしておりましたがそれにも限界を感じており、やめようと思っていましたが、みことばに触れ、音楽に接するうちに、音楽は人をなぐさめ得るものなんだなと感じるようになりました。

 「下手でもいいから続けなさい」そう神さまに言われているように思い、また、その何年後かは、「あんまり下手だとだめだから勉強しなさい」とか、「わたしはあなたを愛しているよ」「こんな曲や、こんな世界もあるんだよ」と少しずつ、一歩一歩示してくださっているような気がしております。 そして今春、松沢兄弟と結婚する恵みが与えられ、大阪より埼玉にやってまいりました。罪に気づくのにも本当に遅いものですが、これからも主にすがって、また、この新しい地で歩んでいきたいと願っております。