手話サークルで知り合い……! | 北本福音キリスト教会      
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手話サークルで知り合い……!|F・H 兄

 神であるイエス様に出会ったきっかけは、家庭崩壊、そして父が召されたときのことです。 一人の娘がいます。五年ほど前の1997年10月、突然、妻子が私から逃れた瞬間、大きなショックを受け、苦境に陥りました。長い暗いトンネルに潜り込み、悪夢に悩まされ、眠れない日々が続いた中で、何度も死にたいと考えたこともありました。まるで地獄のようでした。これまで「名誉」「権力」「富」を求めて生きてきた私は、自己中心的な人間で、数多くの罪を犯してしまいました。愛のない人間であることを気づき、別れた妻子や周囲の人々に申し訳ない気持ちでいっぱいです。これは神に裁かれた結果であることを知り、神に従って生きて行くと悔い改めました。

 そして、翌年七月、父が召されたとき、牧師である実兄の教会で葬式に出席しました。この時、兄の説教によると、末期ガンだった父親が病院で亡くなる前に、昏睡状態のままで突然、「看護婦さんこんばんは」と声をかけたので、看護婦がビックリして、「つらくありませんか」と聞くと、「つらくありません」と答えたそうです。ガンとの闘病をしながらわずか8カ月の信仰生活で平安の内に天国に帰りました。 そして、「父は死んだのではなく、“永遠の命”なのです」という言葉が、説教で何度も耳に入って、何だか不思議なような感じがして、神は生きておられるのかなと思いました。そして、教会に行ってみようと考えましたが、まだ、行く勇気がありませんでした。

 今までとは違った世界に歩んでみたい、どこか遠くに行って暮らしてみたいと思い、新しい人生を求めて、探し歩き回りました。 ある日、手話サークルで知り合ったクリスチャンに紹介され、教会に通うようになりました。過去のことを思い出し、重い罪を背負いながら、教会に通うたびに、不思議なように一つずつ罪をおろしてくださいました。また、信じられないほど、手話が急に広がり、多くの兄弟姉妹となごやかに語り合えることができ、心が楽になりました。 聖書に「すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます。」(マタイの福音書 11章28節)というイエス様のみことばの通りに、平安を与えてくださいました。

 神であるイエス様は、私たちの罪を赦すために、身代わりに十字架にかかって血を流してくださったことを知り、1998年12月に洗礼を受けました。今になって思うと、父の死によって救われました。もし、父が死ななければ、わたしは一生、悩みや苦しみが消えず、心の病気になっていたでしょう。父に感謝し、導いてくださった神に感謝する気持ちでいっぱいです。「まことに、まことに、あなたがたに告げます。一粒の麦がもし地に落ちて死ななければ、それは一つのままです。しかし、もし死ねば、豊かな実を結びます。」(ヨハネの福音書 12章24節) 信仰の成長につれ、さまざまな困難にぶつかり、悩みもありますが、いつもイエス様がそばにおられ、助けてくださることを信じ、イエス様と共に歩んで行きます。    アーメン